セルビア語のbe動詞「AはBです」

2020年1月28日

英語でも基本の文法のひとつであるbe動詞について説明します。

基本のbe動詞

セルビア語のbe動詞は主語になる人称代名詞によって変化します。種類は6つありますので、人称代名詞とセットで覚えておきましょう。

 人称代名詞be動詞
ja
ヤー
sam
サム
ti
ティ
si
スィ
彼・彼女on・ona
オン・オナ
je
イェ
私たちmi
smo
スモ
あなた・あなたたちvi
ヴィ
ste
ステ
彼ら・彼女らoni・one
オニ・オネ
su

be動詞は英語と同じで原形(見出し語)があり「biti」となります。

ここで気になるのはtiとviの違いですよね。「君」と「あなた」はどう違うのか、どう使い分けるべきなのか悩むかもしれません。基本的な考え方としては、丁寧に表現するときは「あなた」のviを主語にします。目上の人に対して使う場合にはviを使いましょう。

例文

Ja sam Takashi.
私はタカシです。

On je Jovan.
彼はヨヴァンです。

be動詞の疑問形とその答え

be動詞の疑問形は、最初に「Da li」がつきます。その後は英語と同じでbe動詞と主語が入れ替わります。上記の例文を疑問形にすると次のようになります。

On je Jovan. → Da li je on Jovan.
彼はヨヴァンです。 → 彼はヨヴァンですか?

「Da li 〜」で質問されたら「はい」か「いいえ」で答えます。

はい:Da
いいえ:Ne

be動詞の否定形

「AはBではない」という否定形では、英語のように「not」を使うのではなく、beが下記のように変化します。

 人称代名詞be動詞
ja
ヤー
nisam
ニーサム
ti
ティ
nisi
ニースィ
彼・彼女on・ona
オン・オナ
nije
ニイェ
私たちmi
nismo
ニースモ
あなた・あなたたちvi
ヴィ
niste
ニーステ
彼ら・彼女らoni・one
オニ・オネ
nisu
ニース

それほど複雑ではありませんね。「not」は使いませんが、それぞれのbe動詞の頭に「ni(ニー)」が付くだけです。

例文

Ja nisam Takashi.
私はタカシではありません。

Ja nisam Kinez.
私は中国人ではありません。

On nije Jovan.
彼はヨヴァンではありません。