名詞の性と形容詞との関係

2020年1月28日

日本人が理解しにくいものに名詞の「性」があります。セルビア語の名詞は、必ず男性名詞・女性名詞・中性名詞のいずれかに属します。この名詞の性は形容詞の変化を伴いますので、必ず理解しておく必要があります。

男性名詞・女性名詞・中性名詞の分類方法

とはいえ、規則性を理解していれば、それほど難しくはありません。

語尾が子音で終わるもの:男性名詞
語尾がaで終わるもの:女性名詞
語尾がoやeで終わるもの:中性名詞

これでもう、名詞の分類で頭を悩ます必要はありません。ただし1つだけ注意点があります。「日本人」のような人間に関する名詞には、同じ日本人でも男性を示す名詞と、女性を示す名詞がそれぞれに用意されています。

男性日本人:Japanac
女性日本人:Japanka

例文
Ja sam Japanac.(私は男性の日本人です)
Ja sam Japanka.(私は女性の日本人です)

男性セルビア人:Srbin
女性セルビア人:Srpkinja

この男女の分かれ方が少し面倒ですが、男性なら自分のことをJapanac、女性なら自分のことをJapankaとおぼえておきましょう。もちろん両方を使い分けられるのがベストです。

名詞と形容詞の関係

セルビア語の形容詞は名詞の性に合わせて語尾が変化します。

新しい
男性形:nov / novi
女性形:nova
中性形:novo

古い
男性形:star / stari
女性形:stara
中性形:staro

※男性形の形容詞には「nov」「novi」のように、語尾にiが付くものと付かないものがあります。iが付く場合には、ほとんどのケースで特定の物を示すケースになります。

「新しい町」の場合には町が男性名詞の「grad」になりますので、「nov grad」になります。「新しい建物」の場合には、建物が女性名詞の「zgrada」ですので、「nova zgrada」になります。このように、名詞の性に合わせて、形容詞が変化するということを覚えておきましょう。